2023年の交通安全トピックスと自転車ルールの変更

2023年の交通ルールトッピックス まとめ

 2023年もお世話になりました。 今年も終わろうとしていますが、みなさんはどんな年だったでしょうか。 ペーパードライバーを含め、自動車に乗る環境にも変化がありましたので、振り返ってみます。

交通事故の死者数が10年ぶりに増加

 2023年の交通事故の死者数が10年ぶりに増加しそうです。

 交通事故の死者数は、2014年から22年まで9年連続で減少していましたが、コロナ禍で続いてきた行動制限が緩和し、人々の外出機会が増えたことが背景にあると見られています。

 上半期の状態別死者数を見ると「歩行中」が417人と最も多く、次いで「自動車乗車中」、「二輪車乗車中」、「自転車乗車中」となっています。

 コロナ禍では、電車・バスなどの公共交通機関を利用したくない人が増えたのと、密にならずに楽しめるバイクツーリングも流行りました。 

 また、ドリフターズ仲本工事さんも亡くなったよう、65歳以上の高齢者の「横断歩道以外の場所で道路を横断しようとして事故に遭ったケース」が増えているようです。

 免許なしで電動キックボードが運転可能に

 従来の道路交通法では「原付バイク」扱いだった電動キックボードが、法改正で運転免許なしで乗れるようになりました。(16歳未満は運転禁止)。

 都市部ではシェアリングサービスが拡大し、簡単な手続きで利用できるようになっていますが、ヘルメット着用が必須ではない、努力義務とされたことから、事故が増加するのでは?との懸念も出ています。

 警察庁のまとめでは、法改正前の2021年9月から23年1月までの間に、電動キックボードに関連する事故は76件発生。

1人が死亡し、78人がけがをしました。


 自転車にも「青切符」交付へ 

全国の交通事故の発生件数は年々減少している一方で、自転車が関係する事故の占める割合は増加傾向が続いています。

 2022年に自転車が関係した死亡・重傷事故のうち、およそ4分の3で自転車に違反行為があったということです。

高速で走れるロードバイク、クロスバイクが一般的になったことも要因と思われます。 

 こうした状況を受けて、警察庁は、有識者会議で取締りのあり方などについて検討した結果、自転車にも自動車やオートバイのように反則金を課す、いわゆる「青切符」による取締りを導入する方針を固めました。

 自転車は、車道が原則、歩道は例外 原則、自転車は左側通行で、車道を走らなければならない、という交通ルールは定着してきました。

 例外として自転車が歩道を通行できるのは、主に次のような場合です。

 (1)道路標識や道路標示で指定された場合 

(2)運転者が13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者、身体の不自由な人の場合 

(3)車道や交通の状況からみてもやむを得ない場合(道路工事、連続駐車などで車道の左側部分が通行困難な場合/著しく自動車などの交通量が多く車道の幅が狭いなどのため、接触事故の危険がある場合など) 

 「ながら運転」には罰則も!? 

以下のような自転車運転をしていると、青切符を切られる可能性があります。 

 これらの行為はとても危険ですので、絶対におやめください。 

 ・スマートフォン・携帯電話を使いながらの運転 

片手運転でふらつきやすいうえ、周囲を見ていないため、事故に遭ったり歩行者にぶつかってけがをさせたりする恐れがあります。 

 ・傘さし運転

 バランスを崩しやすくする原因となるほか、傘によって前方の視界が遮られ、前方不確認となる恐れがあります。

 ・イヤホンやヘッドホンで音楽などを聴きながらの運転 

音楽に気をとられて注意散漫になったり、後ろから近づいてくる自動車の音が聞こえなかったりして事故に遭う危険性が高まります。


 自転車による交通事故でも多額の損害賠償が生じ、数千万円の損害賠償を求める裁判例もあります。自動車保険のオプションなどを利用し、家族全員が損害賠償責任保険などに加入するようにしましょう。

 また、自転車乗用中の乗車用ヘルメット客用も努力義務となりました。

非着用時の致死率は、着用時に比べて約3倍高くなっています。

自転車乗用中の死者のうち、頭部が致命傷となった人の割合は約5割となっています。

 まとめ 

年末年始は、みんな忙しいときです。 車でも自転車でも、急がず、慌てず、交通ルールを守って、安全運転でお過ごしください。

 来年も良い年になりますように。

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