＜漫才＞おかんのペーパードライバー教習

ヨシ「この前、うちのおかんがペーパードライバー講習を受けてきたのよ。それがめっちゃ良かったって言うんで、おれも受けてみようかと思うんやけど、おかんがどうしても名前を思い出せないのよ。いっしょに考えてくれるか？」  

マサ「ええよ。おれ、けっこうペーパードライバー教習には詳しいからな。」  

ヨシ「そこは、インストラクターがめっちゃ親しみやすくて、値段もめっちゃリーズナブルらしいのよ。」  

マサ「それはもう、ペーパードライバーズ・ラボやろ。インストラクターが親しみやすくて値段も安い言うたら、それはペーパードライバーズ・ラボで決まりやわ。」

 ヨシ「でもな、おかんが言うには、インストラクターは若くて、お肌もピチピチだったらしいのよ。」  

マサ「それはペーパードライバーズ・ラボと違うわ。あそこはインストラクターはみんな50代で、どっちか言うたら初老の趣きやで。霜降り明星の30年後みたいな顔しとるわ。」 

ヨシ「おかんが言うには、そこは昔の教習所のイメージとはまったく違って、教え方も親切で、とにかく褒めて伸ばしてくれるらしいのよ。」  

マサ「そりゃやっぱり、ペーパードライバーズ・ラボやな。昔の教習所は、講師が威張ってて偉そうな感じやったけど、ここではまったく偉そうな態度はとらへんからな。近所の気のいいおっちゃんや。いや、見た目はおっちゃんやけど、中身はむしろおばちゃんみたいやな。」  

ヨシ「おかんが言うには、たしかに怒りもしなかったけど、ただただ近所をグルグル回って、『これで本当に一人で乗れるようになったのかな？』って、心配な気がしたらしいんよ。」 

マサ「それじゃ、ペーパードライバーズ・ラボとは違うやろ。あそこはインストラクターがボードに絵を描いて、何でここで止まって確認せなあかんのか、懇切丁寧に説明するからな。教習中の話は脱線することもたくさんやけど、後から一人で運転するときに気にするポイントも教えてくれるから安心やで。」 

ヨシ「さらにおかんが言うには、10か所ある指定駅まで行ったら、ただでさえリーズナブルな値段がさらに安くなって、人の少ない練習コースも近いから、時間いっぱい車に乗れてめっちゃ効率的って言うてたわ。」  

マサ「そりゃやっぱりペーパードライバーズ・ラボやわ。インストラクターはおっちゃんやけど、そのぶん人に応じて練習コースや時間配分を変えてくれるし、めっちゃ効率的に運転できるようになるで。 安いところに限ってマニュアル通りにしか教習しないし、安いぶん教習を長引かせて、何回も何回も通わそうとしてくるわ。」 

ヨシ「で、最後におかんが言うには、そこのペーパードライバー教習、安くて親切なのはもちろん、インストラクターのキャラも良いからリピート率が高くて、一通りの教習は終わってるのに、毎月毎月習い事のように通ってくるお客さんが何人もいるらしいで。」 

マサ「そりゃもう、完全にペーパードライバーズ・ラボで決まりやろ！！」