ペーパードライバーの練習アプリは役に立つのか?
映像やアプリはペーパードライバーの役に立つのか?
普段レッスンをしていると、まれに
「Youtubeをたくさん見てきたので、けっこうイケると思います!」
という方がいらっしゃいます。
「いいですね!!ではやってみましょう!」
と言いますが、多くの方が
「いくら画面を見ても、実際はぜんぜん違いますね。。」
と意気消沈されています。
大谷翔平の160キロやホームランをいくら見ても野球がうまくならないのと同じように、画面を見ているだけではうまくならないと思うのですが。。。
それでも交通ルールや標識の確認にはなります。
同じように、スマホでもたくさんの教習アプリが出ています。
実際、どのくらい役にたつのでしょうか?
いろいろインストールして試してみました。
どれだけ役に立つのか、やってみました
運転免許問題集アプリ
無料だけでも複数のアプリがありますが、運転免許の学科試験を通るのにはとても良いと思います。
昔は本屋で問題集を買っていましたが、今は無料アプリであるのですね。
本番の試験では、微妙な言い回しのひっかけ問題も出されるので、こういった問題集をやっておくのは大切だと思います。
交通標識やルールの確認にもなりますし、ペーパードライバーもおさらいして良いと思います。
運転シミュレーターアプリ
いろいろなものが出ています。
無料のアプリだけでも数種類あります。
「教習所シミュレーター」だけでなく、「通勤シミュレーター」や「ドライブシミュレーター」もあります。
車の種類を選べたり、レースができたりするものもあります。
バスやトラックのシミュレーターなど、いろいろなものがありました。
いくつかインストールしてやってみましたが、どうしてもスマホでの操作なので、アクセル・ブレーキもONかOFF(実際の車だと思い切り踏むか、まったく踏まないか)など、どれも微妙な匙加減はできませんでした。
運転は両手両足を使って行いますし、ミラーや視界はスマホとは比べ物になりません。
ゲームセンターの大型スクリーンや、実際のハンドル、足で踏むアクセル・ブレーキならまだしも、これで「運転の練習になる」と謳ってしまうのは、正直ムリがあると思います。
ゲームとしては楽しいですが、小さなスマホでいくら上手になっても、実際の運転にはほとんど役に立たないと思います。
駐車シミュレーションアプリ
運転シミュレーターと同じく、車の大きさを把握したり、アクセル・ブレーキの操作感覚は練習にならないと思いますが、「駐車の際にどちらにハンドルを回すか」というのには役に立つと思いました。
実際のレッスンのときにお話しするのですが、駐車の際にいちばんのポイントになるのは「車のお尻」です。
「車のお尻」がどこにあるのかがわかれば、ペーパードライバーの方が思っているよりも、駐車は簡単にできます。
そこからハンドルを正しい方向に回せばいいのですが、バックするとどちらにハンドルを回せばいいのかわからなくなってしまう方がいらっしゃいます。
そこのポイント、どちらにハンドルを回せばいいのかは、これらのゲームで慣れると思います。
結論
Youtubeもスマホアプリも、使い方次第で役に立つものもがあると思います。
標識や交通ルールを復習するにはとても良いでしょう。
ですが、両手両足を使う運転動作に関しては、あまり役に立たないのではないでしょうか。
近くに高速道路がない教習所では、高速シミュレーターを使って高速道路教習に代えているところもあります。
日ごろ実際の車に乗車している感覚の中でシミュレーターを使えば、脳が勝手に変換してくれますが、何年もペーパードライバーだった方がシミュレーターだけで運転してしまうのは危ないと思います。
やはり大切な家族や友人を乗せる際には、一度は実際の車を練習してからにしてください。
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